湾岸テトリス/緑茶塵
白いセーターに、薄茶色のボーダーライン。
冗談で時速三十キロで、ランバック。
ススキの中のススキの中のススキ。
バス停でやけにデカイ奴が立っているなと思ったら、家出中の猫でした。
そのうえに唐草模様の風呂敷とは、大したセンスだと思う。猫め。
体重が40kg前半しかない恋人と、50kg後半ぐらいのわたし。
「二人合わせたら、体重はちょうど百キログラムくらいですか?車の運転はどちらが続けていくのですか」
と言ったら気持ちよく殴られた。痣になるので止めて下さい。手の方が。
車でドライブする事と、人生における生命力と可能性とが直結しているのはなぜだろうと思いました。
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