愛想のいいそいつ/ジム・プリマス
 
思いやる気持ちも
だからすべてを僕から奪い去ろうとした
自分と同じ闇につながる
ただの空っぽの穴にしたかったのだろう
そして、そいつの出来ることは
嘘をついてだまして人を貶めて
不幸にすることだけだった
そして他人が苦しむのをみてほくそ笑むのが
そいつの生きがいだった
まさに生きた魔だった
そいつはいつまでたっても僕のことを憎み続けている
それでいながらいつまで経っても僕に執着し続けている
そいつの悪意と、その悪意に協力する魔と
もう十年戦ってきた
そいつに力を貸していた魔を打ち破ったいまでさえ
まだあきらめずに
そいつは憎しみと執着をむけてくる
想念の戦いは決着がついた
こんどは実態としての戦いがまっている
こんども負けることはできない



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