表面以外はみんな嘘/佐々宝砂
くていま困っている。うーん。「私と格闘してくれる相手がいない」と言おうか、それもなんか違うなあ、ケンカするんじゃなくて格闘したかったのにうまくいかなかった、ってなとこなのかなあ、まあいいや、ともかく私は批評をやめた。
批評をやめた二番目の理由は、「他者を潰したくないし批判したくない」ということ。世界観も感覚もひとそれぞれでよろしい。私に害がなければなんでもよろしい。もう文句言わない。共感してもしたって言わない(まあ私は一年に二回くらいしか共感しないけど)。どんなに変な考えでも、どんなに幼稚に思えても、文句言わない。だってそれは、そのひとがそのひとなりに一生懸命書いたんでしょーからね。そう思っ
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