表面以外はみんな嘘/佐々宝砂
何度も書いてきたのですりきれて穴が開きそうになってきたが、私は悪人になりたいのだ。それも大嘘つきの大偽善家の大悪人に、である。できれば新興宗教の教祖みたいなのがよろしい。しかしたぶん私にそこまでの才能はない(多少はあると思ってるところが笑うべき点さw)。言っておくが、偽悪家になりたいんじゃねーぞ、偽善家になりたいのだ。偽悪なんていったら「ほんとはいいひと」でしょうが。そんなんではなくて、「ほんとはわるいひと」であるところの偽善家に、私はなりたいのである。
見た目はたいへんよいひとでなくてはならない。新興宗教の教祖というたとえではいまいちうまく伝わらないかも知れない。うーん。そうだ。ものすごく
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)