アメリカの民衆へ(サイスの神官のごとく)/アハウ
さに
魅せられている
確かに
今にもまたたき始めそうな
夜景に
「美しい 美しい」と何度も
心の中で繰り返す
私がいる
会話がざわめき またたき
遠くの街の灯が またたき
満天の星々が またたき
私は煙草に
火を付ける
満ち足りていた一日のため
そして そして
希望の
明日のための
しばしの
余韻の増幅
あっ 煙草の火・・・
またたきが一つ増えた と
ああ 神よ
これが 堕ちた星 人でしょうか
夜景のまたたきを見つめる
そこはかとなく
自らを思い
人を思う・・・
空に届く高さで
我々は
我々の知りうる限りの
全て
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