終焉の鎖/姉山右京
新たな
命の
歌をつづれば
絵にも描けない
思い出は
悲しく
消え去り
苦しみだけが
削る心を
こわばらせ
寂しき
終焉
砂さえやがて
世界見下ろす
空となり
例えば
血染めの
つりがね草も
天を仰いで
問いかける
何ゆえ
西空
濡れる雨雲
眠りに落ちる
野の民よ
灰色
日暮れの
不穏な空気
平和祈るは
星空へ
魔物に
魅せられ
夢中のうちに
目をくり貫かれ
もがく人
病める子供は
雪の中
呼びかけさえも凍てついた
雷鳴
離島に
流浪の騎士も
烈火に焼かれ
蝋と溶け
我こそこの手に剣を掲げ
長き鎖を
断ち切らん
―――――
あいうえお作文にしてみました。
戻る 編 削 Point(1)