生理日/信天翁
 
     一日中降り止まない 冬の霧雨
       窓からながめる 庭の裸木
その梢は 水玉をつくっては幹から根へと
         ネクターを注いでいる
           そして そのとき
       わたしの眼内レンズからも
なぜか 一滴だけ ネクターが垂れていた
              これこそは 
       黒いregretへのいらだちと
   逆に 白い四次元へのいとおしさに
             いろどられた
    まさに 老残の生理なのだろうか 


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