バラバラの自我の修復作業/アハウ
自身の低次の自我のおもむくまま
あれがいい これもいい いやこっち
感覚のおもむきの 流れの先に
一つの部屋がある
モノライトの下で
カケラを集め 復元中
在るべく 在る 自身に向かって
自我の統一と
善良な心根の発火
灯台のように遠く瞬き
私
肉体の『死』より『精神の死』を恐れる
軽いヨガのボーズ 神に祈り 仏に供養し 詩を書き
やれやれ午前の修復作業は終わりを告げる
バラバラのオシリスを
八つ裂きのオルフェウスを
自我の空中分解を
繫ぎ止め 復活させている
この部屋では
最大公約数の縦糸は『宗教的なるもの』
最小公倍数の横糸は『一人一人の人間』
心のなかで 神話が蘇える
心の演習がつづく
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