ちょっとした好き/えりす
 
しんしんと雪降る夜の出来事

「雪は天使の舞だ」

窓開けて 雪を見始めたあなたが
ぼそりと言ったんだ
でも 私は寒くて堪らなくて

「早く閉めてよ」
ロマンティックのカケラもなかった

あなたは 少しの間私を見て
小さなため息をついた
「まったく おまえは・・・」
そう文句を言いつつ
窓を閉めてくれるあなたが好きだった

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