ちょっとした好き/
えりす
しんしんと雪降る夜の出来事
「雪は天使の舞だ」
窓開けて 雪を見始めたあなたが
ぼそりと言ったんだ
でも 私は寒くて堪らなくて
「早く閉めてよ」
ロマンティックのカケラもなかった
あなたは 少しの間私を見て
小さなため息をついた
「まったく おまえは・・・」
そう文句を言いつつ
窓を閉めてくれるあなたが好きだった
戻る
編
削
Point
(2)