メタフォル/
キメラ
ほら
落陽に絡み付く
銀のキラキラが
笑ってるね
また僕蝶々になる
碧の光の海を
いつまででも
音の無い部屋の
小さな白い少女
テーブルの上に
並べられた
真新しい林檎を
食べたのは
何故
君の住む世界が
幾千もの聲を
形創り
僕は
泣きながら
背中を指で
辿ってたね
悲しいもの
そんな事って
白光の微笑は
追い掛けて
がま色の空から
やはり
無数の卵を
降らすの
敏捷な月光のワルツ
甘いメタフォルに
視界を遮られても
朝のうち曇り
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