詩集を作るアイデア/イダヅカマコト
独立した僕がいる
たぶん僕から詩がにじみ出るんだよ
名前の裏に詩があるときは
でもみんなは名前と詩のどちらを上にしてくれるんだろう
右に名前左に詩
つりあった日にゃ彼女にはもう会えないな
いくつデザインできるかがすでに
僕と詩との関係を表すんだ
書かれるよりも前に表現されるのだから
それはすでに真心というのかも
ってね
でもね
きっと名前の脇には
住所とメールアドレスと
電話番号を書くよ
詩はインターネットで読めるからね
詩集は名刺代わりになって
営業を始めるんだ
一部一部みんなに売って
買わない人にも一枚わたすんだ
体験版っていって
俺本当は商売したいのかな
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