恋文/白雨
 
  陽の光がこの世界に顔を出したとき、
  僕は思わず、目を覆った。

  太陽は嘘をついた。
  太陽は嘘をついた。

  僕は太陽につばをはいた。
  
  僕は太陽に嫌われた。
  僕は太陽を嫌った。

  僕は夜の闇に好かれた。
  僕は夜の闇に愛された。
  
  けれど君、僕が好きなのは、君じゃないんだ!
  僕が好きなのは。
  僕が好きなのは。

  ああ、 僕はもう、盲目になってしまったんだ! 
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