慈芽留歌/アマル・シャタカ
音の中で踊る手は
揺れ惑う想いを引き裂いて
引き寄せた悲しみを
天に帰す
わたしの瞳に宿る寂しさが
天と地の狭間にある弦を
かき鳴らすとき
雨音がわたしの頬を伝い流れて
旋律を変える
よろめいても
立ち続けなければ
膝をつき足を滑らせ心捻れても
起き上がらなければ
人中という荒野の中で
生存と言う薪を灯火に
わたしは舞う
いつかは砂に崩れようとも
音の中で波打つわたしは
一切の思考を飲み込んで
掲げた両の手のひらから
今日も見えぬ目で天を仰ぐ
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