かたくなとごめんなさい/逢坂桜
いろんなことがあたまをぐるぐるして
あやまりたい、と思った
というか、それしか残らなかった
最初から最後まで、わたし一人のわがままだった
身勝手に、ふりまわされてくれた
ごめんなさいと、言いたかったけど、言えそうもない
はじめてあなたに会ってから、いろんなことを考えた
その代表的なものが「結婚」だ
わたしはこれまで、かたくなだった
「結婚」がいいものと、思ってなかった
見なくていいものを見てきた―これは事実
悲観的な見方ばかりしてた―これも事実
だから拒否をした
そ
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