英語は喋らないと/佐々宝砂
 
っていたのだけれど、もしかしたら、日本語の詩に混ぜ込まれた英語の語句は、詩的な雰囲気を醸し出そうとしてのものなのかもしれない、と最近は考えている。誰だっけ、誰か皇族が英語でプロポーズしたというエピソードがあったことを思うと、日本語で話すとこっぱずかしいことも英語なら言える、というのはありそうだ。しかし日本語で恥ずかしい言葉は、やっぱり英語にしても恥ずかしいと思うのは私だけかしら。どうせ英語で書くなら脚韻くらい踏めよと思うのは私だけかしら。英語の脚韻は、日本語の脚韻に比べて難しくない。たとえば、

I'd rather cry than lie
I'd rather die than shy
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