冬の大地/
ぽえむ君
土が凍る
雨はまだ降らない
厳しい季節の中を
ただ一人
手を開けずに
じっと見つめている
冬の大地
空が凍る
雲はまだ進まない
切ない季節の中を
わずか一人
歩けることなく
ずっと佇んでいる
冬の大地
風が凍る
星はまだ消えない
空に浮かぶ白い光が
ただ一途に
固まったままで
微かに照らしている
冬の大地
時が凍る
陽はまだ動かない
天に漂う紫が
遥か一面に
無音のままで
細やかに覆っている
冬の大地
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