曇天にただ春を待つ/
ウデラコウ
並べる言葉は
果たして 意味をもてるのかしら
「大好きよ」
と
目覚めの欝なひと時に
あなたの
嘘が
大層
美しく
響いて
あたしは
酷く
眩暈を起こして
まどろみに引き戻されるのだ
曇天はどこまでもどこまでも続いて
あたしを酷く落胆させる
どうせなら
無限に続く回転に
今日も静かに
身を沈めて
訪れる気配すらない
春を
今も ただ
待っている
春には酷く似合わない
曇天の下
只
春という名の
君を待つ
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