耳鳴り/
わら
ながい眠りから、
目が覚めた。
目覚めたときには、
もう、夕暮れだった。
雨が すこし、ふっていた
耳鳴りが まだ、していた
すべては 終わるさ
すべては、その場、
その絵に、
おさめられたようだった
そして、
あの場所も
高架下、
ガラクタ置き場みたいなライブハウスは、
もう、今月で、
閉まっちまうらしい
あの冬、
耳鳴りのはじまった、
あの場所までも
だけど・・・
あの光景は、
死ぬまで忘れない
それは、なぜか、
うつくしかったんだ
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