『』/しろいぬ
 

さよならと掠れ声で

愛してたと小さく呟く


ぽっかりと穿った穴が口を空けて

君との毎日が深く響いた

決別の歌をのせて

強く強く響いた


さよならと掠れ声で

愛してたと小さく呟く


受けとった鍵を握りしめ

君との思い出をしっかりと抱いた

日々に流されて

薄れないように抱いた


別れは喪失じゃない

悲しみは拭い去れないけど

それぞれのドアを叩いて

明日へ


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