動くのは時と心/ぽえむ君
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な意識もなく
身を沈めている
小さな場所の中で
自分だけの時が
ほんのわずかだけ動き始める
休日の昼下がり
動くものは何も見えない
時計は止まったまま
動くのは時と心
時は
どれだけの時間を止めたのだろう
一瞬でもあり
永遠でもある
日が沈む頃
ようやくまた時間が動く
再び時間の中に
身を埋めてゆく
動くものしか見えず
時計は一刻を打ち続け
止まるのは時と心
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