幸福/
肉食のすずめ
幸せさえも幸せな
僕等遠くへ跳びもせず
流れるように時は過ぎ
いつかどこかへ着きもせず
川の流れの濃淡も
幸せさえも幸せな
出会う事さえ幸せな
僕等明日から逃げもせず
振り返る事を罪と知る
川の流れの気まぐれに
昨日の歌の理由すら
幸せさえも幸せな
さよならさえも幸せだ
僕等別れを待っている
時に楔を打つように
枯葉を靴で蹴りながら
昨日の歌の涙さえ
良い思い出になるように
詩をアルバムに貼りながら
幸せさえも幸せな
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