blue・symphony/キメラ
飛び立とうと
夢みる鳥は
太陽を目指し
あの時羽ばたいた
幾度ゆめみただろう
飛べなくなった翼
空に反発する事も無く
力無き瞳を覗けば
惰性と少しの岐路が
常に揺らいでいた
葛藤
衝突の絵画と
けだるい花瓶
鳥は空を拒み
心が
雲が流され
そのあまりの白さに
想いでの季節をうたう
感傷と回るディスク
そこに映った
己の所有で在る
真新しい青
鳥は空から墜ち
空は何処までも
ひろがっていた
眩むほど
透きとおり
羽ばたいたあの時の侭
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