ラブソング/蒼依
冬になれば夏に焦がれて
夏が来ると冬に焦がれる
そんな自分勝手な君を見るのも
なんだか良くて
ポケットに隠してつないだ左手が
ひんやりと冷えた君の手に僕の体温を伝える
手袋をしてこない理由に気づかぬフリ
山積みの問題が目の前をさえぎって
追われるままにすごす日々
だけどここだけ時間がゆっくり流れてる
綺麗になんて泣かなくていい
声上げて暴れて叫べばいい
いつだって迎え入れてあげる
来てほしいなら呼べばいいんだ
気まぐれが許されるのは
僕だけの特権だと知っているよ
おいで
隣においで
頭をなでてゆっくり眠ろう
戻る 編 削 Point(9)