烈士国賊の首/構造
俺は自分の世界すら
滅亡させることができない
大火を愉楽することもない
消防署も火消しもあり
ポンプ車があり
どこで火事が起きているか
俺は解っているのだから
三秒で駆けつけて消し去る
そして残る焦げ跡
秋葉明神はリスク分散だ
怨霊などを呼び込んだところで
天変は起こるはずもないが
烈士国賊の首は
それらはないと念じ
免疫機構が消して去っても
くろく湧いてはまた出でる
それらのしみが覆い尽くすなら
藍染めの上物にすぎず
規則的なら模様にかわる
まるっきりのランダムなら
田舎の土俗じみた肌触りとして
生かせるはずだが
数はすくなく
類型化もせ
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