溢れた/愛心
 


何もかもが終わったのに

そいつは 骨になって 箱の中に入ってるのに



苦しさだけが 

哀しさだけが 

寂しさだけが



身体を 包んだ

心を 包んだ



つらかった









―ナキタイ・・・・・




そんな思いを抱きながら

そいつの 机を整理していた とき

奥に 紙切れが ぐしゃぐしゃになって 入ってた

あけた




メリー・クリスマス!





緑と 赤と 白 のチェックで

そう かかれていた





「気が 早えーよ」




呟いた瞬間 紙にポトンと 涙が 落ちた











天国にいる君に メリー・クリスマス




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