高校/kei99
あの頃
俺は無敵だった
虚心ではない
文字通り
俺は無敵だった
怖いものなど
何もなかった
全ては輝いていて
何でもできて
何にでもなれる
そんな気がしていた
馬鹿な自惚れさ
だけど
そんな時代も確かにあった
それは
君が
隣にいてくれたからだ
始めは怖かったさ
君を失うのが
でも
そのうち僕は拍車をかけて
無敵になった
でもそれは
自惚れだった
世界は動かせない
皆分かってる
でも
俺は
動かせると思っていた
今
僕は
宣言する
あなたがいなくなった
この俺に
失うものは
何もない
全ての空間に
戦闘をしかける
手始めに
俺は
今
詩を
書く
戻る 編 削 Point(0)