セヴンイレヴン/SPINOZAETHICA
 
座席を倒し
サンドイッチに舌つづみ
ドアミラーで
OLのしり 眺めながら

午後の紅茶ののど越しに感涙
わたし
いくたびも痴呆する

キーをまわすと
あたたかい振動が泣かす

太古の友達が
目をつむって語りかけてくる
差し出された名刺には
「けんけんぱ屋」

わたくし

今も灰の中で灰を踏み
アスファルトにぴたりと這いつくばって
おうとつをがりがりかんでみたよ?
おうとつは
かなしい化石の
味がした

どうしてもって言うから
差込口にそぐわないことをやめて
まるで
さびついた鉄棒で逆上がりしたあとのように
じっと手のひらを見ていた

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