雪だるまにさようなら/こめ
 
ゆっくりと頬を伝って流れる涙

悲しみの雪の中を体中真っ白に染まるまで

一人で泣きながらあるいた

風が吹いてサラサラと粉雪が空に登っていく

僕の弱さを心を伝って捜した

真っ暗な満月の下で誰もいない車も来ない

道路の真ん中を丁寧に歩いた

足跡が永遠に続く道

空を見上げて星達は七色に光輝く

なんでこんなに僕はココにいるのかな

思いっきり泣いて笑って過ごした日々はもう

戻ってこない

氷点下の気温で顔は真っ赤になって

手袋からでも雪の冷たさは分かった

まだ足跡がない公園の広場の真ん中で


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