輝いた道を歩いて/
ぽえむ君
北風が吹く朝
何も考えることなく
決められたことを
いつものように歩く通学路
道に何かが落ちている
近寄れば
霜柱の土にまみれ
凍った一匹の働き蜂
この世に生を受け
この世の宿命を果たした
その勇敢な姿は
氷とともに輝いていた
彼は冬を越えない
ぼくは冬を越えてゆく
何度も超えてゆく
輝いた道を歩いて
彼の分まで
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