瞬間という明日に/
バンブーブンバ
なぜそれを今 思い出すのか
さんさんとふりそそぐ初夏の光
零れる野道を駆け抜けて
ジョギングシューズ
大地の凹凸をハミング
そこには 何かが
透けてゆく
何かの
なまなましい瞬間が
あった
まっさらなベッド
サイドテーブルに
風は小さな渦を置く
投げ出された指と爪の透き間に
あの
透けてゆく
何かの
瞬間
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