戯術、その他音に即いて/六崎杏介
音トータルで見ると、硬い響きになると思いきや、中心のnnが右と左を吸い込み、フラットな響きになっている。
また、リンゴの[リン]から凜や燐、鈴等多彩な無意識の連想が起こり、音からのイメージは多種多様になると思われる。
音的には色彩は見えないが、やはり赤になるのだろうか。
メモ#2:言葉に潜む、言葉に成り切れない欠片の再生
(圧縮への解凍として)
言葉には、言葉に成り切る事の出来無かった、未生の音の欠片が潜んでいる。
それらに僅かでも形を持つ為のほんの一つまみを与えれば、一つの文の中に無数の言葉が、音の氾濫の中から微かなイメージを立ち上らせる。
圧縮、と午睡機械様か
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