パン屋さんの夢/takase
 
子どもの頃 私はパン屋さんになりたかった

幼稚園からの帰り道にある 公園のとなり パン屋さん

優しいおばあさんが いつもひとつだけ菓子パンをくれていた

その菓子パンがだいすきだったから

純粋で単純な理由 菓子パンをお母さんと2人 公園で食べる時間が

幸せだったから


それから

あのね 私ね 大きくなったら パン屋さんになる

そう言った時のおばあさんの 嬉しそうな笑顔が

忘れられないから


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