河/肉食のすずめ
 
雲だらけの

住居 見知らぬ
住居だらけの
風景が切れて
河だった

対岸が見えない
河だった

流れる音が聞こえない
河だった

歩きつかれて
白土の土手に
腰を下ろした
壊れたサンダルを放って

水を飲みながら
ビスケットをかじった
明るい水の隅に
緑の汚れが漂う

白い犬が近づいて
隣に座った
犬は
左耳が無くて
そこから
脳が見えていた
蝿が多く飛んでいた

こちらを見ているので
ビスケットを少しやった

すぐに食べ終えて
こちらを見ているので
何もやらなかった


雲が切れて


光が現れた
地平線ま
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