静かな日/
わら
手をふれたわけでもない。
声をかけたわけでもないのに。
ただ、すこし、目が合ったような気がした。
それだけのこと。
ぼくは、静かに、腰かけたまま、
移りゆく景色に、
空に、
目をやろうとした。
どうしてだろう?
突然に、涙がこぼれてきたりするのは。
「こんなセカイに、 生きたくない。」
そんなふうにさえ、思ってしまった・・・
欠けたものに 抗いながら、
いつか、 受け入れる日を、
じっと、
待つのだろうか
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