エンジェル・スマイル/モーヌ。
いる
うつら うつら と ふいに 夢から 覚醒して
また 眠りの 坩堝の なかに しのび込もう と する とき
ランプ・シェイドの ほのかな だいだいいろの あかりの
かげに きみは 浮き 立ち
もみじのような 大の字で 眠って いる
落ちてゆく ぼくに 眼を 閉じながら
天使の ほほえみを して
すぐに 真剣な 寝顔に もどって...
ぼくは やわらかい 歓喜に 拡散する 銀河を
うつら うつら と 落ちて ゆくのだが
あかつきの いちばん鳥の 声を 抱いて いる
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