朝の食卓/青色銀河団
 
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれかわりふるふるとふるえています

ゆうべ遅く遠くから手紙がとどいたみたいです
懐かしい星の海のにおいがしていました

生だとか死だとか
あなたとかわたしとかほんとはそういう区別などなく
とても大切な何かがあるだけです

乳白色の朝に今日も「おはよう」が生まれるでしょう



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