間違っていたのは俺/山崎 風雅
弱音を吐くのは
辛いからではなく
お前に甘えたいから
優しく
俺の頭を撫でてくれ
お前の胸で眠らせておくれ
大事なものが日々失われていくよ
不安なんだ
俺の指先に灯る炎
その青白き炎は
果てしなく続く
明日への墓標
固い壁に
自分を映す
かたくなな心よ
燻った心よ
この不自由な体から抜け出して
自由な夜空に煌く
カシオペア目指して
乱れ咲け
お前の寝息を聞きながら
重たき今に押しつぶされそう
輝くダイヤモンドのように
お前は光るのに
俺の前に
薄く垂れ下がった明日は
俺の睡眠の邪魔をする
反省するよ
俺は間違っていた
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