雪とバニラと僕らの関係/Rin K
夏がゆき
君が去り
そして二度目の、冬が来る
秋には秋の公孫樹のように
冬には冬の羽のように
ありがとうを重ねていった 君へ
―――あげたものは忘れたけれど
きっと、それは
僕には余っていたものなんだ
雪とバニラと引き換えに、もう
返さなくてもいいから―――
振り向けば
沙羅(しゃら)と響く、雪の羽音
心地いいゆるぎ
まどろむ甘さの中
沙羅(しゃら)と散る、感覚
感覚でははかれない重み
バニラアイスの後味が
甘いものの中では
君の次に好きだった
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