幼少記/Taka★Hajime
詳しい事は実は知らない
それでも少しの記憶があった。
東京の何処かで俺は生まれた。
俺の親は暫くその何処かで住んでいたらしい。
何があったかは知らない
けど、それで俺が幼稚園にいける歳になった頃、俺の父方の祖父の家に上がりこむ事になった。
そこからの記憶は少しはある
物心が付きかけの頃、知らない間に俺はおばあちゃん子になっていた。
両親は共働きで家には祖父と祖母と曾祖母(ひいばあさん)がいるだけで、俺の面倒を見てくれるのはいつも祖母だった。
母方の祖母はまだ俺が物心のちゃんと付く前にガンで亡くなったから俺の記憶にはないが、祖母はいいうちのお
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