予感/茉莉香
今日も目覚めと共に光を浴びました
手元には数冊の貴方にいただいた小説
何度も開き閉じ 気がつけば何日こうしているのでしょう
心が塞いだとしても苦しい想いが満たしても
朝は来るのです
電話がならなくとも声を聞かなくとも
時は経つのです
読み返す文章は同じ言葉で違う気持ちを心に刻み
貴方のいない時間に慣れてきました
想いは一緒と
毎日の仕事をこなしつつ
お待ちしておりましたが
想いとは違う時のすれ違いは
二人を埋めることは叶わないのでしょうか
私を責めても構いません
今でも貴方は
私に勇気を与え笑顔を与えてくださるのです
それでも私に予感が走り
私は考えるのです
その時静かに穏やかに
思い出に変えることが出来るようになるのかと
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