朝 食/
ネコ助
の時が
数えることの出来るものと知らされる。
父よ、母よ
貴方たちは年老いた。
私が大きくなるごと、
まるで、吸い尽くされた乳房のように
空しくなる。
手に持つ椀の白は
目に痛く、
口には過去への罪悪感の唾液が
込み上がり、
言いきれぬ時の流れの悲しさに
今再び、飯を噛みしめる。
父よ、母よ
貴方たちは年老いた。
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