あなたを愛す。/侍フィクション
 
を瞬時に認識することが出来た

仮想のお豆さんが現実のあなたに
近くて遠いような、見えるようでいて見えないような
透明な薄い膜のような絶対的な境を飛び越えた瞬間だった

2人のある意味2回目の初対面はやはり普通
よく言えば自然だった
所謂、昔の友達に久しぶりにあったような感覚
やや恥ずかしいような、緊張するような
だけどすぐに打ち解けてしまう
そんな会話がつらつらと自然に出来た
人見知りの激しい僕としては
へえ、こんな僕がいるのかという新発見でもあった

それから2人は自然に友達となり
やがて自然と恋人となり
彼是もう5年もたったんだ

そして、明日には連れ合いになる

そもそもの始まりは
そう僕の何気ない
若しくは不純なメールであったのかもしれない

でも僕は、自然に伝えられる


あなたを愛すと

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