あなたを愛す。/侍フィクション
由なんかなかった
格別楽しいわけでも
殊更引き付けられる訳でもなかったんだ
当然、顔も分らない訳だから
ビジュアルに惹かれる訳でも何でもなかった
今、突然返事を書かなくなったら
ぷっつりと細い糸は簡単に途絶える
メールとはそういった類のものでしかなかったし
それが普通だとごく自然に考えていた
実際に一度、お豆さんからメールが来なくなった
去るもの追わずの当時の僕としては
返事が来なくなれば
はいそれまでよとばかりに
続けざまにこちらからメールをすることはなかった
しばらく。。。
1ヶ月くらいだろうか
なんとは無しにお豆さん
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