マフラーは長すぎて/
ピクルス
を澄ませると
さみしい
と黙り込む
どこへも帰らない
どこへも帰らない
未だ残っている旋律
拾う事の挑戦
捨てる事の満足
まもる事の
描きかけのカンバスの為に
絵の具が欲しい
緊張と臆病に疲れ
運命の前で愁傷らしく振る舞う絵は
いつまで経っても
家に帰れない
だいすきな匂いは
炊きたてごはん
それを嗅ぎながら
いただきますと祈る
椅子はひとつでも
花を飾り
また
新しい絵を描き始める
かえりたい
早く家に帰りたい
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