一行詩のように/
lazy
彼が遺した
『さようなら』は
ひとすじの詩に思えた
わたしはそれを
くりかえし
何度も口に出したあと
『愛してる』
、とつぶやいた
だけどそれは
彼のすばらしい詩より
とても陳腐なものだった
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