人類滅亡後/
山崎 風雅
風に舞いあがる落ち葉
その向う先
俺の心の深いところには
一人で向う旅路の果てが
虚ろげに映る
忘れることなどないけれど
多くの過ちは風化して
貨物列車で運ばれていった
これから来る冬の本番
これから来る冬の物語
身は引き締まる
凍えないように
暖炉を囲んで
熱いコーヒーを飲もう
湯気の向こうに未来がある
渦を巻くミルクにそれは映る
虹のかかる場所に
おまえを連れていきたい
この世界にお前と二人だけになっても
俺達は笑って暮せるだろうな
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