夏草のオーガズム/
ピクルス
ったように
ぴょんぴょん跳ねて
わずらってはいない
ピアノのトリルが流れて
深海のような空に漂う
もう言葉は風でしかない
喘ぎながら繰り返そうとする
隙間を埋める声ではなく
またねまたね
転びそうになりながら
走ってゆく
懐かしい顔は
何処にもないから捜さない
僕等は欠伸ばかりで
なかよく座って
僕等は胸を焦がしながら歌った
いつまでもいつまでも歌った
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