「ありがとう。 ごめんね。」/わら
た
「いろいろあったねえ」
ぼくの ぎこちなさと空まわりは、今もつづいているのかもしれないけど、
駅までの道を送った
ぼくのこころは 砂のようだった。
ほほえみながら別れをつげた後、
ひとり、ぼくに吹く冷たい風は、
こころを雑踏へ吹き流していくようだった
気づかいというウソや隠し事にまみれた ぼくたちは、
察することにも つかれ果てていて
やっと、すこしだけ、打ち明けてくれたことも、
ぼくは、もっと知っていて
彼との出来事については、
あなたは、ぼくは知らないと思っているのでしょう
だけど、また、
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