左手のための覚書/
青色銀河団
ごめん
火のために
戦おうとおもう
ぼくらの
にがい
不安の記憶が
地音のうすいろに
滲んでいっても
青い投函の
しずかな
絶叫が
行き場所を失い
紅い花の底に
ころがっているなら
火のために
戦おうとおもう
悲しみを
貫通するものだけが
世界をながれているのだから
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