たとえば/
ごまたれ
とえば
今吹かれている風に
そのため息が紛れ込んでるかもなんて
そう考え付いたあたしなんかには
もう何もできなくて
そのため息も
もう吹かれ続けて彷徨うしかない
たとえば
一日だって
一時間だって
一分だって
人が変わるには十分な時間なのに
彼らが残したため息は
何にも変われない
ただ
彼らのため息があるかもわからない
この街を眺め続け
歩き続けることしかできない
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